手続き全般について

再生相談の同席者

初めて弁護士に債務相談をするとき、「1人では何となく行きづらい」「1人では決められない」と不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。

当事務所の無料法律相談では、ご本人と共に複数で相談に来られる場合があり、それぞれの特徴をご紹介します。

 

夫婦

同席を希望される中でもっとも多いのが、ご相談者の配偶者(妻又は夫)です。

同席される理由としては、

・「ちゃんと債務整理するから協力してほしい」と説明するため

・「本当に債務だけ減らして自宅に住み続けられるのか」という不安を解消してもらうため

・債務整理をしないといけないくらい返済が滞っている夫がいつまでも相談にいかないので、配偶者が予約して連れてくる

などがあります。

当事務所では、配偶者が相談に同席していただけるご家庭のほうが、再生認可に至る成功率が断然高い印象があります。

申立準備の打合わせにすべてご同席いただくのは難しいと思いますが、初回相談にはぜひ一緒にご来所いただければと思います。

 

お子様

夫婦でご相談に来られるとき、預ける先がなく、お子様を連れてこられることがあります。

当事務所ではキッズスペースはありませんが、一緒にご来所いただいても問題ありません。おもちゃや絵本などの準備はありませんが、無料Wifiがありますので、動画などを見ていただき、お待ちいただくことが多いです。(無料相談や打ち合わせは1時間程度です。)

連れてこられるお子さんは2、3歳から幼稚園児が多く、小学生もたまにいらっしゃいます。

新生児を連れてこられた際は、コロナ禍のこともあり、丁重にご対応しました。

 

親、親せき

心配して同席される場合のほか、申立の資金を援助する親御さんが「この事務所に依頼してよいのか」見きわめるため来られることがあります。
ご相談時にはご本人も真摯にお話されておられたものの、その後親御さんにご報告されず、心配した親御さんから当事務所に電話がかかってきた例もありました。

 

友人など

ご本人が法律の仕組みが全く理解できない、経済的なお話が得意ではないなどの理由で、友人や先輩上司、交際相手が同席されることがあります。
親身にお話を聞いてくださることが多く、またご本人の身近な例を出してわかりやすく伝えてくださるので、ご本人も納得されることが多い印象です。受任した事例でも、成功率が高い傾向があります。

 

債権者

過去に1,2回ありました。商売上の利害があるので、お話は友好的にすすみました。ただし、裁判所での手続きを取る場合、債権者はすべて公平に扱いますので注意が必要です。

 

まとめ

債務のご相談者の中には、家族には絶対に債務のことを知られたくないという方もいらっしゃいます。同伴者と共に来られた相談者でも、申立ての準備状況や生活上の内容は同伴者には伝えたくない場合もあります。当事務所では、一度同伴されたご家族等から、その後直接問い合わせがあったとしても、ご相談者様(ご依頼者様)の承諾なく、その後の経過や内容を開示することはありません。

 

債務の問題を家族などに聞かれることには抵抗がある方も多いと思います。

ですが、特に再生の場合は、準備中はもちろん、その後3~5年の間返済を続ける必要がありますので、家族には事情を知っていただき、必要な時に助けを借りたほうがスムーズに解決することも多いです。

同行してもらうことに迷っている方は、ぜひ、ご一緒に相談にお越しください。

 

 

 

監修者情報

弁護士

吉田浩司(よしだこうじ)

専門分野:債務整理事件(任意整理・個人再生・自己破産など)

2004年(旧)司法試験合格 2006年弁護士登録、2010年8月にTMG法律事務所開業。任意整理、個人再生、自己破産等の債務整理事件に数多く取り組んでいる。特に個人再生の取扱が多い。