保険料の見直し―家計管理のコツ5
保障内容をしっかりと確認しよう
前回は、固定費の削減のためには、まずは(携帯)電話料金の見直しに取り掛かるべきだと説明しました。今回は、保険料についてご説明します。
毎月の負担のうち、電話料金と同等、あるいはそれ以上に高額な固定費は、保険料です。
結婚し、子育て中の家庭であれば、生命保険(定期保険、終身保険、養老保険)、損害保険(傷害保険、火災保険、自動車保険など)や学資保険にいくつか加入しているのではないでしょうか。
しかし、加入した保険の補償内容をきちんと理解している人はごくわずかです。知人に勧誘されて何となく高額、複数の保険に加入しているなど、無駄な保険を重複して掛けていることも少なくありません。
保障が重複していれば無意味ですし、そもそも保障内容が分からない、理解できていないなら、いざというときに申請できませんから、尚更加入し続ける意味はありません。
全く保険を掛けていないのが不安だと感じられるのであれば、最低限の保険として県(府)民共済、全労済などの掛け捨て型の数千円の共済に加入するだけで十分です。
不要な保険はいったんすべて解約し、余裕ができてから新たに加入しましょう。
(つづく)
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監修者情報
弁護士
吉田浩司(よしだこうじ)
専門分野:債務整理事件(任意整理・個人再生・自己破産など)
2004年(旧)司法試験合格 2006年弁護士登録、2010年8月にTMG法律事務所開業。任意整理、個人再生、自己破産等の債務整理事件に数多く取り組んでいる。特に個人再生の取扱が多い。